「5本の樹」計画とは?

日本にはかつて「里山」がどこにでも見られました。
「里山」とは燃料となる薪(まき)や肥料を集める雑木林であり、それとつながる田んぼや畑、小川など、人の暮らしと関わりが深い身近な自然の空間です。

そこは小動物や鳥、昆虫たちの食べ物も多い、生態系のつながりの豊かな空間でもありました。

この「里山」に学ぶ庭づくり、をテーマにして、積水ハウスが2001年から呼びかけてスタートさせたのが「5本の樹」計画です。

名前には「3本は鳥のために、2本は蝶のために。」という思いを込めています。もちろん、5本だけでなく、多くの樹木を植えていきたいと願っています。

ただ木を植えるというのではなく、全国を風土・気候にあわせて5つのブロックに分け、それぞれのブロックにもともと自然に生えていた木(自生種<じせいしゅ>、在来種<ざいらいしゅ>と呼びます)をおすすめしています。

1本の樹でも、そこにつく花や実、小さな虫を利用しに鳥や蝶たちが集まってきます。
もともと地域にあった樹には、地域に生きる多くの生き物が集まるのです。

外国からやってきた木には、こうした木に比べて生き物が集まる数がぐんと少なくなります。
自然のつながりに頼らないから、虫がたくさん発生してたくさんの薬に頼らなければならなくなります。
「5本の樹」でおすすめする木には、自然のつながり(これを生態系<せいたいけい>といいます)がきちんとできていますから、薬に頼らなくてもちゃんと大きく育ってくれるのです。

そして、鳥や蝶が集まり、生き物たちが喜ぶ。

私たちは、こんな庭のあるお住まい、まちなみの輪を広げたいと思っています。

さあ、あなたも「5本の樹」計画に参加しませんか。
あなたの庭先にも鳥や蝶たちがやってくるかもしれませんよ。